ワークマン:第2四半期は増収増益と好調
■9月末の総店舗数は698店舗と前期末比12店舗増
作業着・ユニフォームのワークマン<7564>(JQS)は7日、今期13年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
代表取締役社長栗山清治氏は、第2四半期の決算概要、今通期見通し、取組み状況の順で説明を行った。
第2四半期のチェーン店売上高は299億2百万円(前年同期比5.6%増)、営業総収入212億49百万円(同2.8%増)、営業利益32億5百万円(同10.6%増)、経常利益37億6百万円(同10.2%増)、純利益20億66百万円(同14.6%増)と増収増益であった。
第2四半期までの出店状況は、開店13店舗、スクラップ&ビルド1店舗、閉店1店舗であった。その結果、9月末の総店舗数は、698店舗と前期末比12店舗増となった。
FC店舗は9月末568店舗で前期末比6店舗となり、FC比率は81.4%となっている。
■EDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品151アイテムを新規に導入
販売の強化策としては、低価格政策の推進でEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品151アイテムを新規に導入した。また、夏物コア商品を明確にした売場づくり推進し、一方で、4月よりTV−CMを開始して知名度の向上に取組んだ。その結果、FC店舗の粗利益率は前年同期と同じの35.2%となっている。
チェーン全店の売上高は299億円(前年同期比5.6%増)となり、客数は4.4%増、客単価2,271円(同1.2%増)、1品単価815円、一人当たり買上点数は2.8点となっている。
既存店売上高前年同期比は、3.5%増となっている。前期に発生した東日本大震災、津波からの復興需要で前年売上が大きく伸びた東北地方は、今上半期も青森県6.7%増、秋田県3.9%増、山形県3.3%増、福島県3.6%増と堅調であった。一方、前期大幅に伸びた岩手県、宮城県は7.1%減、14.6%減と反動から減少している。また、全国で伸び率が10%以上を越えたところは、福岡県50.3%増、山口県31.2%増、愛媛県19.7%増、大阪府11.5%増と西日本が伸びている。
■節電意識が高まり「涼しく快適」な衣料品需要が増加
商品別売上高は、ファミリー衣料(肌着・靴下・帽子・タオル・エプロン等)27億2百万円(同5.4%増)、カジュアルウエア(ポロシャツ・Tシャツ・ハイネックシャツ・ブルゾン等)32億15百万円(同5.1%増)、ワーキングウエア(作業ジャンパー・作業ズボン・つなぎ服・鳶衣料等)87億62百万円(同7.0%増)、履物(安全靴・安全スニーカー・地下足袋・長靴・厨房シューズ等)63億29百万円(同5.7%増)、作業用品(軍手・皮手袋・加工手袋・合羽・ヘルメット・マスク等)78億51百万円(同4.9%増)、その他(食品白衣・医療白衣・オフィスユニフォーム・不織布作業服等)10億40百万円(同0.9%増)となっている。
ファミリー衣料、カジュアルウエア、ワーキングウエアは、夏場は猛暑で気温が高めに推移していたことと、節電意識が高まり「涼しく快適」な衣料品需要が増加した。また、吸汗速乾、消臭加工、接触冷感等、機能性に優れた作業服、半袖Tシャツ、靴下等の販売が好調であった。
履物、作業用品については、昨年の降雨日が多かった反動で長靴、合羽の販売は低下した。安全スニーカー、皮軍手の販売は共に好調。
その他については、低価格の食品白衣の販売が好調であった。
■人口の多い南関東、近畿エリアの出店拡大で客数の増加を計画
上半期は堅調に推移していることから、通期業績の見通しも増収増益を見込んでいる。チェーン全店売上高645億80百万円(前期比6.0%増)、営業総収入451億61百万円(同2.7%増)、営業利益74億33百万円(同8.0%増)、経常利益84億44百万円(同7.3%増)、純利益49億20百万円(同11.7%増)を予想している。
通期業績予想の数値を達成するための施策として、EDLP商品の開発で商品力のアップを図る。更に、コア商品を明確にした売場を作るために、コーディネート提案を行い、販売点数のアップを図る方針。一方で、スーパーバイザー(店舗指導員)の教育を強化して店舗指導力を高める。更に、各店舗でコア商品の販売目標を立て、売切る体制を整える。具体的な数値目標としては、既存店売上高3.8%増、既存店客数2.5%増、既存店客単価1.3%アップを掲げている。
出店については、人口の多い南関東、近畿エリアの出店拡大で客数の増加を計画している。具体的には、新規開店25店舗、スクラップ&ビルド2店舗、閉店1店舗を予定していて、今期末総店舗数710店舗(前期比24店舗増)を計画している。既に、上半期で14店舗を出店していて、開店準備中が10店舗となっていることから、計画通りに進むものと予想される。
この他に、フランチャイズ化の推進、EDLP政策の推進、PB商品の開発に取組み、今期も最高益更新を計画している。
>>ワークマンのMedia−IR企業情報
>>トップメニューへ