東京モーターショー関連銘柄特集(4):リチウムイオン電池分野の主役!
■GSユアサ:リチウムイオン電池拡販で収益寄与に期待

 ジーエス・ユアサコーポレーション<6674>は、世界3位の自動車用バッテリー(新車用、補修用)と、産業用電池・電源装置を主力する大手電池メーカーである。

 自動車用リチウムイオン電池の量産については、三菱自動車<7211>が今年7月に発売した電気自動車「アイ・ミーブ」向けに、三菱商事<8058>および三菱自動車との合弁会社リチウムエナジージャパンが、今年5月に稼働した。受注や生産は順調な模様だ。さらに、ホンダ<7267>のハイブリッド自動車向けには、ホンダとの合弁会社ブルーエナジーが、2010年秋に稼働を予定している。

 今年6月に発表した第2次中期経営計画(2010〜2012年度)では、2012年度に売上高3500億円、営業利益200億円、経常利益200億円、ROE10%以上を数値目標として掲げている。リチウムイオン電池関連の売上高については、2012年度に400億円を目標としている。
 このうち自動車用電池関連では、リチウムイオン電池事業の育成・強化に加えて、ハイブリッド自動車補機用密閉型電池や、アイドリングストップ車用電池の拡充も積極的に推進する方針だ。
 自動車用リチウムイオン電池事業については、営業黒字化が2012年度頃となる見込みだが、特に電気自動車用での拡販を目指している模様であり、中長期的な環境対応車の市場拡大とともに、収益への本格寄与が期待される。

●東京モーターショー関連銘柄特集

目 次 記 事
東京モーターショー関連銘柄特集(1) 環境対応技術を世界にアピール!
東京モーターショー関連銘柄特集(2) 燃費性能向上などコア戦略は多彩
東京モーターショー関連銘柄特集(3) 素材・部品メーカーに注目!
東京モーターショー関連銘柄特集(4) リチウムイオン電池分野の主役!
東京モーターショー関連銘柄特集(5) 電池事業拡大へ向かう三洋電機


>>総論へ戻る

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2009.10.26 |特集