提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.11 |特集
ワールドインテック 11月より自社株買いスタート、業績好調もあり、株価の見直しが予想される |
ワールドインテック<2429>(JQ)の08年12月期第3四半期連結業績が31日に発表された。売上高377億8300万円(前年同期比12.2%増)、経常利益15億9100万円(同51.1%増)、純利益7億2400万円(同85.0%増)と2ケタ増収、大幅増益となった。 派遣業界においては、09年問題、コンプライアンス問題に関し企業の対応が問われており、業界を取り巻く環境に大きな変化の兆しが出てきている。そのような状況の中で、同社グループはコンプライアンス重視の経営のもとに、顧客ニーズに対する的確な対応と高付加価値分野に向けた営業活動を展開する一方で、原価率の低減、販売費・管理費の抑制に努めた。 事業別業績を見ると、売上の主力であるファクトリー事業(製造系業務請負及び人材派遣)は、採算重視の事業戦略と事業基盤強化を行った結果、売上高226億5400万円(同4.2%増)、営業利益17億3300万円(同43.3%増)と大幅増益。 テクノ事業(技術系業務請負及び人材派遣)では、製造領域における付加価値の高い技術分野への獲得を積極的に取り組んだことで、売上高65億1900万円(同25.6%増)、営業利益3億8400万円(同62.1%増)と大幅増収増益。 R&D事業(研究開発系人材派遣)においては、新規顧客獲得へ向けた営業活動と採用・教育部門の強化を進めたことにより、売上高13億8400万円(同21.1%増)、営業利益9800万円(同17.2%減)と大幅増収となったものの営業活動費用が嵩んだことから減益。 各種サービス事業(総合人材派遣、販売・オフィス系人材派遣、人材紹介)は、売上高10億1700万円(同30.8%増)、営業利益△3600万円(前年同期は△1億1600万円)と収支均衡を目指した事業体制の見直しを進めたことで、赤字幅縮小。 情報通信事業(コールセンター、OA機器販売、通信機器販売)では携帯ショップ事業の店舗拡大に伴う販売台数の増加、法人事業における通信回線及び法人携帯販売台数が増加したことにより、売上高62億1800万円(同29.4%増)、営業利益8800万円(前年同期△8600万円)と営業黒字転換。 過去最高の第3四半期業績を達成したため、自己資本比率は39.4%と前期末より6.1ポイントと大きく改善し、財務内容は健全化している。 今期業績予想は、前回発表通り売上高510億7500万円(前期比9.8%増)、経常利益22億2200万円(同25.4%増)、純利益10億8300万円(同46.0%増)、1株当たり純利益1万9616円77銭と最高益更新を見込む。 株価については、今期予想PER3.6倍と最高益更新継続企業にとってはあまりの低評価。11月から自社株買いがスタートすることから大きく見直されることが予想される。 >>ワールドインテックのIR企業情報 |
●好業績・成長期待の自社株買い銘柄(順不同)
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