提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.12 |特集
川崎近海汽船は主力の近海部門中心に内航、フェリー部門とも好調 |
営業利益、純益とも最高益更新し1株利益初の100円台 PERはわずか2.9倍、利回り6% 川崎近海汽船<9179>(東2)の、09年3月期は12.3%増収、営業利益34.8%増の52億円、純益33.3%増の30億円の見通し。予想1株利益102.2円、配当は4円増配の年18円とする。営業利益、純益とも最高益を更新、1株利益も初の100円台乗せ。主力の「近海部門」中心に「内航部門」、「フェリー部門」とも増収効果が大きい。近海部門の不定期船部門は市況が高水準で推移し日本向け石炭・ドロマイド等は年度契約で安定収益を確保。同部門の定期船部門も往路の東南アジア向け鋼材輸送好調、復路のサバ・サワラクからの合板輸送は国内住宅の停滞でやや低調。内航部門は不定期船が造船所、自動車産業向けに鉄鋼堅調、石灰石専用船は高稼働し輸送量増加。4月からは東京湾内で石炭専用船JP COSMOSが稼動を始めた。同部門の定期船は紙専用船が長期契約で順調。釧路−日立航路は生乳・農畜産品などの輸送量が堅調。フェリー部門も運行ダイヤの一部入れ替えにより効果的な時間帯を設定による寄与。 株価は全体相場安で10月8日には220円と下げたが好業績が見直されて11月10日には332円と100円高の戻し。騰勢一服で300円前後へ調整だがPERは2.9倍、利回りは6%と割安。今通期業績見通しが良いので見直し余地は大きい。 |
●最高益更新銘柄 「増益維持」はキラリと光る存在(順不同)
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