ディー・エヌ・エーは足元の増益織り込む、海外展開の動向に注目 |
■株価は上場来高値圏での展開 ディー・エヌ・エー<2432>(東1)は上場来高値圏での展開となっている。2月1日に発表された今2011年3月期第3四半期累計決算が好調に推移、つれて通期の営業利益も550億円(前期212億円)と、すさまじい増益見通しが明らかになった。 ただ、株価は当日瞬間的に反応しただけで、その後はやや調整色の強い展開になっている。大幅増益の背景となっているのは2009年10月に開始したソーシャルゲーム(離れた場所にいる会員同士がネット上で一緒に遊べるゲーム)の爆発的な伸び。会員数の増加を受けゲームを有利に進めるために必要となるアイテム類販売の課金収入が大きく伸びたことが増益拡大に貢献している。 ただ、会員数の伸びが鈍化する中、来2012年3月期以降も今の増益ペースを維持できるかどうかは疑問。それが株価伸び悩みの根本的な背景。そうした認識のもと会社側でも海外展開への布石を打っており、これを収益化に結びつけることが出来るかどうかが今後の株価の行方を占う最大の要因。当面はもみ合い継続の方向だろう。 |
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