Q.「オバマ新政権100日に期待する」とは、どういうことですか。 |
ひとこで言うと新婚生活のハネムーンと同じです。ほんわかムードで、お互いに寛容性といたわりの気持ちのある、非常にいい時期です。ところが、結婚して3ヶ月あたりを過ぎると、ご主人のご帰宅が遅くなり始めて、互いの熱々の間に隙間風が忍び込むようになるものです。
アメリカでは新しいオバマ政権が2009年1月20日にスターしました。民主党でしかも始めての黒人の大統領です。景気の良いときなら考えられなかったかもしれません。しかし、100年に一度といわれる経済不振では、全国民挙げてアメリカ再生です。議会での共和党も協力的な雰囲気です。まさに、ハネムーン状態です。しかし、期待が強ければ強いほど、期待通りに進まない場合は、反発も出始めることが予想されます。それが、新婚時代と同じ100日程度という「ことです。
100日、つまり約3ヶ月経過しても政策の効果が出ないようなら議会での反発も予想されるようになります。1月20日から100日(3ヶ月)は、5月頃です。一番いいのは「雇用」の回復ですが、設備投資でも輸出でもなんでも構いませんが、目に見える形でのアメリカ景気の回復が5月頃に出てくるかどうかです。