Q.株式市場で「電気が消えるとお化けが出る」といわれますが、どういう意味ですか?。 |
マーケットでの物色が「外需関連銘柄」と「内需関連銘柄」が交互にやって来るという古くからの教えです。以前からマーケットでは、外需関連銘柄の代表は電機株、内需関連銘柄の代表は化学・薬品株と位置づけてきました。
外需関連の輸出関連銘柄が、世界景気の悪化や円高などの理由によって動き難くなり頭をつけると、マーケットに入っている資金は輸出関連銘柄を売ります。その資金で内需関連銘柄買いに向かいます。円高が輸出企業にはマイナスであっても、輸入の多い内需関連銘柄にはプラスとなります。
その内需関連で、ハイテクの電機株と同じくらい技術の高いのがファインケミカル(精密化学)であり、特に薬品株ということです。このため、電機株が天井をつける(=電気が消える)と、お化け(化学株=薬品株)が出るということです。
現在では、薬品株も輸出比率がアップし、昔ほどの内需関連の本命ということではありません。それでも、電気株と薬品株は交互に買われる動きはあります。そして、輸出関連銘柄と内需関連銘柄が一斉に買われる、いわゆる全面高となった時には全体相場が大きな天井をつけます。現在の相場が外需関連と内需関連のどちらが人気となっているかを、見ておくことは大切なことです。