Ｑ．「株価と為替の関係は？」

　為替の変動は、企業の輸出や輸入の比率によって、株価への影響の度合いが異なってきます。為替が円高になると輸出は採算が悪化し、輸入は仕入れコストが低下します。為替が円安になると逆に、輸出は採算が改善し、輸入は仕入れコストが上昇します。　

　したがって電機、精密、自動車など輸出比率の高い輸出関連株の株価は、円高局面で下落しやすく、円安局面で上昇しやすくなります。最近では輸出関連企業の海外生産比率が上昇しているため、影響は薄れつつありますが、急激な為替の変動には注意が必要です。　

　また為替というのは、国内外の景気や金利の動向と密接に結びついています。したがって、これらを総合的に見ることが必要です。