Q.相場を学ぶには、ファンダメンタルズ(経済の基本)から入るのがよいでしょうか。あるいは、株価の動きから入るのがよいでしょうか。 |
言葉を学ぶのに、「文法」から入るか、「会話」から入るか。似ているところがあるのではないでしょうか。
私たちが、生まれ育って、言葉との出会いでみると、会話から入るのがよいのではないでしょうか。「はいはい」する子供が、片言の言葉を話し始めるのに、文法を学んでいるわけではありません。親の表情を見ながら言葉を覚えているはずです。
株式投資でも同じように、実際に売り買いを体験してみることが大切ではないかと思います。もちろん、社会における「資本主義の仕組み」、「価値・価格の仕組み」、「為替の仕組み」、「金利の仕組み」、「企業の利潤の上げ方」、「産業構造」、「証券市場の仕組み」などなど、基本(ファンダメンタルズ)を学ぶことは大切です。しかし、それ以上に実践は大切です。英語の場合に、よく言われることですが、文法は詳しいのに話しが通じなかったと。ゴルフでもそうです。理屈では分かっていても、実際に打ってみればボールは真っ直ぐ飛んでくれない。この世の中、「理論」と「実践」の違いはいろいろなところに見受けられます。
株式投資も、学ぶだけではだめです。目的が投資して「儲けること」にあるのですから。知識を身につけることが目的ではないはずです。
社会は常に変化し動いています。経済、景気、企業業績、為替、金利、賃金などあらゆるものが動いています。もちろん、株価も動きます。したがって、この『動き・変化』ということで言えば、動きから入って行くのが理解しやすいと思います。『なぜ動いているのだろう』、『過去の動きと、どのように違うのだろう』といったことを研究するだけで大変な知識が身につくはずです。同時にそれは儲ける道につながるはずです。動きから入って行くことによって、生きた知識が身につくと思います。