Q.短期売買には企業業績や材料は一切、関係ないと言い切る投資家仲間がいます。本当にそうなんでしょうか。 |
短期の売買にも、今日の間に買って・売るという超短期売買や、1〜3週間ていどを短期売買とする人もいます。お問い合わせの件については、超短期売買ではご指摘通りだろうと思います。
もっと言うなら、むしろ、超短期売買にとっては、業績などのベーシックなことを考えることは邪魔になるようです。いちいち、基本的にどうだろうと分析していては間に合わないからです。
株の世界も社会における人の営みも同じようです。その人と長いお付き合いをしようと思えば、その人のことをある程度調べるはずです。結婚をしようと考えたり、企業なら資本提携を考えていれば調査も念入りのはずです。しかし、そうした深い付き合いではなく、単に、コンニチワなら相手のことを深く考えず、第一印象にとどめるはずです。
実は、超短期売買には、この第一印象が大変に大事な要素といえるようです。とくに、株の場合は、「勢いがある」、「値動きがよい」、「商いが伴っている」といった、元気の良さが一番のポイントです。ゲームセンターのモグラ叩きゲームに似ていると思います。「動いているものにつく」ことが超短期売買の基本です。
それでも、業績などを見なくてよいのだろうかという疑問もあるでしょう。少し、理屈っぽく言えば、「株価は何でも知っている」という前提に立つことです。なぜなら、株が動くということは、株式投資(売買)に長けた投資家がなんらかの理由で売買に参加しているからです。つまり、株価が動いているのはいろいろな材料を織り込んで動いていると見ればよいのです。ですから、動いている理由探しに時間を費やすより元気のよい銘柄を探し見つけることが超短期売買のコツといえるでしょう。